開発者コラム 開発者へのインタビューや、デナトロンでプチ実験した記事を掲載

帯電防止コーティング剤 -デナトロンの利用シーンについて-

帯電防止コラム第3弾です。

前回までにデナトロンが電子伝導型の帯電防止機構を持ち、透明なコーティングであることを書いてきました。
電子伝導型の帯電防止機構についてはこちら
透明なコーティングについてはこちら

今回はデナトロンが帯電防止コーティング剤として、どういったシーンに適しているかを書きたいと思います。

デナトロンは導電性高分子PEDOT:PSSをベースとしたコーティングであり、透明で表面抵抗率の調整が容易なので、以下のような所で帯電防止効果を発揮できます。

半導体材料などの電子部品の透明トレー

カーボンブラック練りこみのトレーが多く流通していますが、黒くなるため中身が見えなくなります。
界面活性剤ベースの帯電防止剤は透明なものがありますが、湿度が低いと効果が弱くなることと、イオンのブリーディングよる部品への影響が懸念されます。
デナトロンは透明なので色を気にすることがなく、ブリーディングの心配がありません。

透明フィルムを貼り合わせた部品を作る工程で、帯電による位置ずれ防止

複数のフィルムで構成されている部品の場合、貼り合わせるフィルムが同じ電荷に帯電していると、反発力により狙った位置とずれてしまう事があるため、帯電防止対策が取られます。

ディスプレイなどに使用される光学フィルム

光学フィルムは高い透明性を求められるため、デナトロンが適しています。
製造工程中のホコリ付着を防止する目的や、製品完成後、外部からの静電気や電磁波によるデバイスの誤作動を防止する目的で付与されます。

ディスプレイや電子機器の保護フィルム

保護フィルムに帯電防止処理をしていない場合、勢い良く剥がすと静電気が発生し、デバイスに向けて急激に放電されてしまい、誤作動や破壊を引き起こしてしまいます。安定な電子伝導型の帯電防止機構を持つデナトロンが好まれます。


さらに、配合により耐擦傷性(耐スクラッチ性)、基材との密着性、延伸加工性、耐候性、防汚性・・・など、様々な機能を付与し、お客様の用途に最適化をいたします。

この配合技術は、20年以上、導電性コーティング剤の開発を続けて磨き上げたものであり、自信を持って製品をご提供いたします。


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