用語解説 デナトロンや周辺部材にまつわる用語を掲載

た行

耐候性(たいこうせい)
屋外での使用時に、変色、変形などの劣化が起こりにくい性質。 PEDOT:PSSは無機物に比べ耐候性が劣るが、オーバーコート剤と併用することで十分に使用可能。
ダイコート(だいこーと)
ダイヘッドと呼ばれる部品から塗液を押し出し、塗工する方法。装置はダイコーターという。中~高粘度液に適する。
耐擦傷性(たいさっしょうせい)
基材、塗膜などを評価する際、表面のすり傷の付きにくさを表す。 スチールウールに任意の荷重を加え、表面をこすって評価することが多い。
文字変換するときはたいすりきずせいと打つのが速い。
ダイシングテープ(だいしんぐてーぷ)
半導体製造プロセスで使用されるテープ。 半導体ウエハを切断(ダイシング)する際に、ウエハが動かないように固定するためのテープ。 その後の工程で剥がされ、捨てられる運命にある。
帯電(たいでん)
あらゆる物質はプラスとマイナスの電荷を持ち、異なる2つの物質をこすり合わせたり、剥離すると、それぞれが持っているプラス、マイナスの電荷が移動し、それぞれに電荷の偏りが起きる。物質中で移動しないまま溜まっている電荷を静電気といい、静電気を帯びている状態を帯電という。
人間も色々な物に触れたり、歩いたりすることで帯電し、金属など電気の通りやすいものに触った時に静電気が一気に放電される(冬場、ドアノブを触った時にパチッ!っとくる現象)。
ICチップなどの電子部品に静電気放電が起こると壊れてしまうため、製造現場などで対策が求められる。 また、帯電しているとホコリなど寄せ付けやすくなるため、包装材料、フィルム、レンズなどにも対策が求められる。
帯電防止(たいでんぼうし)
物質を帯電しにくい状態にすること。
物質が帯電すると、触れている様々な物を伝って、電荷の偏りがない状態に戻ろうとする。しかし、プラスチックなどの絶縁体は電気を通しにくいため、なかなか偏りが戻らず、帯電しやすい状態にある。
導体でコーティングする、界面活性剤をコーティングして表面に水分を集める、など電気が通りやすくなる加工をすることで、帯電しにくい状態を作ることができる。
耐溶剤性(たいようざいせい)
溶剤に浸食されない具合。塗膜が上塗り材やその他の使用溶剤で溶けないかを観察し、判断する。
タッチスイッチ(たっちすいっち)
タッチセンサ・タッチボタンともいう。凹凸のある物理的な操作を伴うボタンではなく触れるだけで機能するものをいう。 機構は静電容量式や抵抗膜式などがある。
貯蔵安定性(ちょぞうあんていせい)
製品の保管中に性状や性能の変化が起こりにくい性質のこと。
ディップコート(でぃっぷこーと)
基材を塗工液につけて(ディップ)引き上げ、乾燥させる方法。 基材にまんべんなくコーティングする場合や、染み込ませる必要がある場合に適する。
デナトロン(でなとろん)
導電性ポリマーPEDOT:PSSをベースとし、各種用途に最適調合した導電塗料。ナガセケムテックス株式会社が製造し、長瀬産業株式会社が販売する。
導電率が調整でき、薄く透明な膜を作成できるため、帯電防止コーティング、透明電極膜など広い用途に使用されている。 光学フィルムの帯電防止コーティング剤としてトップシェアを占めており、15年以上の製造実績を有する。
カスタマイズ導電塗料として各種用途向けの開発も可能。
導電性ポリマー(どうでんせいぽりまー)
導電性高分子ともいう。 電気を通す(導電率が高い)プラスチックとして世界に衝撃と技術革新を与えた。
最初に導電現象が発見されたのはポリアセチレンであり、発見・発展に貢献した白川英樹博士はヒーガー、マクダイアミッドらと共に2000年にノーベル賞を受賞。
現在では数々の研究が行われており、柔軟性など金属にはない特長を生かし、電極用途や帯電防止用途で使用されている。
種類はポリアセチレン系、ポリアニリン系、ポリピロール系、ポリチオフェン系などがあり、導電度や安定性、水分散性の高さからポリチオフェン系が広く使われている。
透明性(とうめいせい)
透明な度合い。見た目はもとより、全光線透過率ヘイズを指標とする場合が多い。
ここでは会計処理の透明性とは関係がない。
透明電極(とうめいでんきょく)
透明で導電性が高い物質のこと(電気を通す)。タッチパネルなどの電気配線が見えてほしくない用途に使われる。
代表的なものはITO、銀ナノワイヤ、カーボンナノチューブ、導電性ポリマーなど。
現在の透明電極材料は厳密にいえば色が付いているが、実際の使用では違和感ないレベルとなる。 極薄膜にしたり、ナノレベルの穴があいているため可視光を通し、見た目上透明になっている。
ドーピング(どーぴんぐ)
ドープともいう。化合物に不純物を添加し、物性を変化させること。
添加する不純物をドーパントという。
導電性ポリマーはもともとの構造のままだと電子が自由に動けず、導電率は低い。電子を奪うor電子を与えるためにドーピングを行うと、電子の通り道ができ、導電率が飛躍的に向上する。
電子を奪うドーパントをアクセプターといい、電子を与えるドーパントをドナーという。
ドライプロセス(どらいぷろせす)
ドライコーティングともいう。 物質を分子・原子レベルに蒸発・昇華させ、基材に成膜する方法。
ITOや無機酸化物の成膜に使われるスパッタリングが代表的。 専用設備となり高価だが、薄く、強度がある膜が作成できる。
ドライ膜厚 (Dry膜厚)(どらいまくあつ)
基材に塗料を塗布し、乾燥させた後の膜厚。