FAQ

お客様からよく寄せられる質問と回答をご紹介します

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有機材料なので、塗膜の性能劣化が心配です。

PEDOT:PSS は、導電性高分子の中で最も安定な材料として知られています。さらに、当社の配合技術により安定性を何倍、何十倍にも高めることが可能です。しかしながら、無機材料に比べると紫外線に弱いため、直射日光に晒されるなど、高い信頼性が要求される分野では、一般的にUV カットなどの対策が必要です。耐候性に優れるナノカーボンをベースとしたType-Cもラインナップに加わりましたので、こちらも是非お試しください。

PEDOT:PSS は酸性なので、作業性が心配です。

PEDOT:PSSの分散液や塗膜には、皮膚刺激性はなく、環境汚染の懸念も少ない材料です。
これは、PSSの分子量が大きいため、皮膚への浸透性が低いためと考えられます。
但し、金属は錆びることがありますので、液が直接接触する部分に関しては、ステンレスやメッキ、樹脂ライニングなどの防錆対策をお勧めいたします。
設備での対策が難しいお客様には、当社にて液のpHを中性に調整することも可能です。

PEDOT:PSS は、高価なので価格が合うか心配です。

確かにPEDOT:PSSは高価ですが、ごく少量(薄膜)で効果を発現できるため、コストの厳しい用途にも、ご使用いただける可能性があります。
またPEDOT:PSS原体メーカーとの協力関係により、製造方法の見直しを行い、コストに配慮したグレードのご提案も可能となりました。

開発依頼の際には規格値のようなものが必要でしょうか。

要求値がクリアであればあるほど開発速度・精度は上がりますが、必ずしもクリアでなくとも取り組み可能です。
例えば、コンセプトだけをヒントに当社からパイロットサンプルを数種お出しし、それらの評価結果をもって、共に規格値を作り上げていくという事例もあります。

ナノカーボンを取り扱い際の注意点はありますか?

ナノカーボンを含むナノマテリアルは長期的な健康への影響確認が不十分です。 但し、デナトロンのType-Cのようなバインダー樹脂を含む塗料はナノカーボンの 飛散がほとんどないと考えられます。 現在、原料メーカーと協力しながら安全性への評価を進めています。 塗料を廃棄される際は、SDSを十分ご参照ください。

PEDOT:PSSとナノカーボンの使い分けはどのように考えればいいでしょうか?

用途に合った最適な材料をご提案いたしますので、是非ご相談ください。

ナノカーボンの価格は?

ナノカーボンの種類によって様々です。 例えばカーボンナノチューブ(CNT)の場合では多層カーボンナノチューブ(MWCNT)は安価ですが、 単層カーボンナノチューブ(SWCNT)はやや高価です。 ご使用の用途に合わせて最適な材料をご提案いたします。